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『平家伝説殺人事件』
   
昭和57年10月 廣済堂出版(KOSAIDO BLUE BOOKS) 刊行  浅見光彦シリーズ 第2作
   
ストーリー
主要登場人物
   
   
≪ストーリー≫
   
・プロローグ
   
  昭和34年9月26日の夜“タロちゃん”と“ノリちゃん”は伊勢湾台風が吹き荒れる中、農協事務所に盗みに入る。
しかし、“男”に見つかってしまい“タロちゃん”は根棒で殴り殺してしまう。
二人は逃げようとしたが台風で農協事務所は倒壊しながら押し流されてしまい二人はバラバラになってしまう。
   
・安全犯罪
   
  萌子は自分の勤めるクラブ『サルート』で当山と言う客から“完全犯罪”ではなく“安全犯罪”で大金を手にできる仕事があるから一緒にやらないかと持ち掛けられる。
当山の計画とは“稲田教由”と言う人間と結婚して生命保険に入ると言うものだった。

太平洋高速フェリー『しーふらわー号』から稲田が転落したと思われるは死体は発見されていない。
下田海上保安部は「生存は絶望」である旨を発表して捜査を打ち切った。

T生命保険相互会社の三田村博は事故に疑問を感じ事故当時に現場の最も近くにいた一等航海士・堀ノ内に話しを聞きに来た。

   
・破綻の序章
   
  マンション『高田馬場コーポラス』から当山が転落死する。目撃者は同マンションの管理人夫人・浅田登紀子と登紀子に道を尋ねていた多岐川萌子であった。
戸塚署刑事課長の橋本警部は目撃者二人と110番通報した長谷川、当山が転落死する直前に電話で話していた友杉範子から話しを聞いた。
当時、当山の部屋は密室状態だった。

堀ノ内は事件のニュースを見て『しーふらわー号』での出来事を思い出した。そして、その事件の事が気に掛かり高校の同級生であり、今は名探偵として名が売れている浅見光彦に相談してみることにした。

相談を受けた光彦は旧知の橋本警部とT保険の三田村に会って話しを聞く。

   
・平家の里へ
   
  光彦は堀ノ内の乗船する『し−ふらわー号』に乗り高知に向かう。

稲田・当山の故郷に向かう途中で若い女性に出会う。
藤ノ川に着いた光彦は稲田の実家に向かった。そこで、来る途中で出会った若い女性と再会する
彼女は稲田教由の姪で稲田佐和と言う名だった。佐和は稲田の父・広信と二人暮らしだった。
広信の話しでは、稲田は家を出た直後は手紙で連絡をよこしていたが桑名市からの手紙を最後に連絡が無くなった。
それから約20年、突然2年前に帰るとの手紙が来たとの事。

   
・高慢な蝶
   
  高知県から帰京した光彦は萌子に会いに行くが会ってもらえない。仕方ないので萌子の実家・静岡県島田市に行き、萌子の母から話しを聞いた。

光彦は萌子の以前の勤め先『サルート』に行き話しを聞いて当山が萌子の客であった事が判った。
稲田・萌子・当山の3人は知り合いだった・・・・・

光彦は晴海埠頭に停泊中の『しーふらわー号』の船上で転落事故は偽装で稲田は生きているかもしれないと実験を交えて説明する。

再度、萌子に連絡を取り“稲田は生きている”と言う話しをして会う約束をする。
萌子は稲田の死に絶対的な自信があるようで警察まで介入させ光彦を脅迫罪で訴えた。

しかし、当山の転落死の目撃者が萌子と判り光彦の中で事件の全容が判りかけてきた。

   
・愛と疑惑と
   
  光彦の留守中に佐和が浅見家に訪れる。
今回の訪京の目的は叔父・教由のお寺や遺品の事をはっきりさせたいたものものだった。
光彦は教曲は“生きている”かもしれないと伝えたが、佐和は自分の直感のようなもので“死んでいる”と言った。
光彦と佐和は色々と話をしてやっと気分がほぐれるのを感じて・・・・・唇を重ねた・・・・・

光彦は当山のマンションも密室の謎を明かして密室でな可能性を指摘した。

やっと萌子に会えた佐和は叔父・教由のお寺や遺品の事を聞いたがどうも府に落ちない点が多く萌子に疑念を抱く。

   
・悲劇
   
  光彦は再度『しーふらわー号』に乗り、今度は名古屋に向かった。

佐和の元へ萌子から“教由が会いたいと言っている”と連絡 がある。
約束の時間に萌子のマンションに行ってみると萌子は刺殺されていて、佐和に殺人容疑が掛かってしまう。

一方、光彦は名古屋での聞きこみで、もしかすると教由は伊勢湾台風ですでに死亡しているのではないかと思うようになる。そうすると今まで起った出来事のつじつまが合う。

   
・第三の男
   
  光彦は以前、萌子から聞いた“ヨッちゃん”と言う人物を思い出す。“ヨッちゃん”とは・・・・・
“ヨッちゃん”を探して光彦は歩き廻った。当山が経営していた喫茶店『藤ノ川』の常連に“ヨッちゃん”と言う人物がいた事を突き止める。
そして“ヨッちゃん”の所在を突き止め警察と共に事情聴取をする。
   
・エピローグ
   
  事件は解決し佐和は高知に帰る事に・・・・・
光彦は佐和にプロポーズを???
   
   
≪主要登場人物≫
   
・稲田佐和
  19歳
  高知県幡多郡西土佐村大字藤ノ川在住
  本作品のヒロイン的存在
   
・稲田教由
  高知県幡多郡西土佐村大字藤ノ川出身
  伊豆半島南沖 神子元島 西南西10Km 太平洋上 フェリー「しーふらわー号」から転落
   
・当山林太郎
  40歳
  東京都新宿区西落合1丁目『高田馬場コーポラス』在住
  早稲田大学近くで喫茶店『藤ノ川』 経営
  自宅マンションから転落死する
   
・多岐川萌子
  東京都渋谷区青山 マンション『ドルチェ南青山』在住
  元クラブ『サルート』ホステス 東京都中央区銀座3丁目
  現クラブ『女優』経営 東京都中央区銀座7丁目
  自宅マンションで刺殺される
   
・伊藤善幸
  東京都渋谷区青山 マンション『ドルチェ南青山』在住
  翻訳家
   
・堀ノ内
  33歳
  鹿児島県在住
  太平洋高速フェリー『しーふらわー号』一等航海士
  浅見光彦と高校の同級生
   
・橋本
  警視庁戸塚署刑事課長 警部
   
・根岸
  警視庁赤坂署刑事課長 警部
   
・西本
  警視庁赤坂署刑事課捜査係長 警部補
   
   

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