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『佐渡伝説殺人事件』
   
昭和60年4月 角川書店(カドカワノベルズ) 刊行  浅見光彦シリーズ 第 5作
   
ストーリー
主要登場人物
   
   
≪ストーリー≫
   
・プロローグ
   
  神田の古本屋で“ぼく”は一冊の薄汚れた本を見つけた。
その本のは宗教的な事が書かれていて、その内容は“ぼく”には我慢ならないものだった。
   
・『死亡願』
   
  駒津彩子の家に奇妙な葉書が届けられた。葉書の宛名は父親・良雄宛になっていて裏には『願』と言う文字が一文字だけ書かれていた。その葉書は日をおいて全部で4通届いた。
彩子はその葉書の意味を父・良雄が知っているらしい事が気掛かりでならなかった。

雑誌『P』の編集長・塚原為男に送られ深夜帰宅すると自宅近くの路上でサラリーマン風の男が倒れているのを発見、近くに寄ってみると、その瞬間クロロホルムで気を失わされた。
パトカーのサイレンの音で気が付いた時にはその男を殺した犯人にされ警視庁滝野川警察署に連行されていまうが兄・陽一郎の計らいで容疑者から捜査協力者になる。
被害者は東京都町田市在住の駒津良雄(56歳)と判明。被害者のポケットの中から『願』と書かれた紙片が出てきた。

   
・海府大橋
   
  駒津良雄の初七日の法要の翌日、良雄の大学時代からの親友で大学教授・三輪昭二が訪ねて来た。彩子は『願』の葉書の事を三輪に打ち明けた。そこに光彦が訪れた。
光彦の話しの中でも『願』の文字の事が出たが彩子も三輪も知らないと答えた。しかし、彩子は三輪が何かを知っていると確信した。

新潟県の佐渡ヶ島の海府大橋の下で三輪の転落死体が発見される。

三輪の死を知った光彦は駒津家へ向かった。彩子は『願』の葉書の事について三輪が何かを知っていたらしい事を伝えた。

三輪の葬儀に彩子と一緒に参列した光彦は三輪のところにも『願』の葉書が来ていた事を知る。新潟県警相川署の磯部欣三刑事は駒津家を訪ねて『願』の文字の事を彩子に聞いた。その時、佐渡ヶ島には『願』と言う場所があり、そこは『賽の河原』と呼ばれている事を彩子は知った。

   
・賽の河原
   
  彩子は佐渡ヶ島の『賽の河原』を訪れた。
そこで熱心に祈る女性に出会う。しかお、その女性が三輪の亡くなった場所の海府大橋の上から花束を投げ入れているところを目撃した。
自宅に戻ってからその話しを光彦にした。その話しを聞いて光彦は彩子と入れ替わる形で佐渡ヶ島に向かった。

光彦は『賽の河原』で30年前、子連れの女性が亡くなり、それを通報したのが東京から学生4人組みだった事を知った、事件を通報した学生が三輪や駒津たちではないかと確信に近いものを感じた。
また、彩子が佐渡ヶ島で会ったと思われる女性の事を調べ林道子と言う女性だと判った。そして、その女性の住いが良雄の事件現場のすぐ近くであった。

浅見陽一郎は谷田部代議士に呼ばれ光彦に依頼したい事があるので陽一郎から伝えて欲しいとのことだった。

   
・呪われた者たち
   
  矢田部代議士から今回の犯人を突き止めて欲しいと依頼される。その時に30年前の出来事も打ち明けられた。

光彦はT大学で道子から話しを聞くがどうも今回の事件には関係が無いような・・・・・

次に村岡に会うが実は30年前の出来事が殺人だったと告白された。
その30年前の出来事で孤児になった少女は孤児院に預けられ、その後、三輪に引き取られたことが判明する。

   
・怨念の軌跡
   
  光彦は三輪昭二の兄・昭一郎に会い引き取った少女を当時三輪家の“ばあや”をしていた人の実家に養女に行ったことを聞き出した。
東京のホテルに地方から旅行に来た団体客の一人が光彦と一緒にいた人物を“サミー”と呼びとめた。しかし、その人物は“サミー”とは全く関係の無い名前だった。
その後、光彦は“サミー”と呼んだ旅行者に会い光彦と一緒にいた人物は婿養子に行き、旧姓は“佐美”だった事を聞く。
この事によって光彦の頭の中では事件の全容が見えてきたが、どうしても動機が見えてこなかった。
   
・流人の末裔
   
  光彦は“サミー”と一緒に佐渡へ渡った。
佐渡に渡る前に光彦は磯辺刑事に連絡を取り相川署の刑事達に自分達を見張っているように依頼した。
“サミー”光彦を金山に連れて行き口を封じようとしたが刑事達に取り押さえられ事件は解決した。
   
・エピローグ
   
  東京・滝野川署の捜査本部から犯人引き取りのため宮本警部が佐渡に来ることになった。
光彦と新潟・相川署の磯野刑事は磯野の車で海府大橋に行った。
   
   
≪主要登場人物≫
   
・駒津彩子
  東京都町田市つくし野二丁目在住
  大学生
  本作品のヒロイン的存在
   
・駒津良雄
  56歳
  東京都町田市つくし野二丁目在住
  駒津彩子の父
  K社取締役
   
・三輪昭二
  T大学文学部教授
  駒津良雄の大学時代からの親友
   
・矢田部健司
  代議士
  駒津良雄の大学時代からの親友
   
・村岡次郎
  銀座の老舗帽子屋の三代目
  駒津良雄の大学時代からの親友
   
・林道子
  37歳
  東京都北区栄町在住
  T大学図書館司書
   
・塚原為男
  47歳
  雑誌『P』編集長
   
・宮本
  警視庁捜査一課 警部
   
・磯部欣三
  新潟県警相川署刑事課捜査係 巡査部長
   
   

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